子どもたちはいつも無邪気に目標を決める
「今度の大会、開会式にみんなで打つ形演舞は『見事な演舞』と思ってもらえる演舞をしたい!」と
指導者の仕事は「『見事な演舞』を目指すということは、ここまでやることなんだよ」と
到達水準を具体的に設定し、
稽古スケジュールを組み、
何があっても途中で妥協せずにやり切らせること
自ら設定した目標に向けて頑張るということが
想像していたより遥かに大変なことだったと分かったとしても
途中で目標を修正したり妥協したりせずにやり切る
「何かをやり遂げる」経験をすること
それは人生そのものだ
たった一回、その場限りの形演舞のために、
塾や英会話や他の習いごとを休んでまで稽古させることに躊躇する親もいる
でも、必死に自分の力で羽ばたいて何かを掴もうとしている子に
親の価値観を押し付けることは無意味だ
むしろ子どもの足を引っ張ることになる
「今やろうとしてることは色んなことを犠牲にしてでもやり遂げる意味がある」
子ども自身がそう思えることに一生懸命取り組むこと
それこそが重要だ
親が子どもの背中を押してあげるということは
効率的に結果が出せるよう進む方向を示したり、
行く先々の地ならしをしてあげたり、
手を貸してあげたりすることではなく
自ら頑張ろうとしている姿を傍らで「しっかりと見届けてあげる」こと
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