東京パラが鮮烈な印象を残して閉幕。
選手たちはあまりにも爽やかで清々しかった。
大切な機能を失った時、自分の存在を否定せずにいられなかったのは一度や二度じゃなかったはずだ。その絶望感は想像もつかない。
不自由な身体を引きずりながら、いつもただひたすらに勇気を奮い起こし自分の限界に挑戦してきたんじゃないか。
「これ以上は無理じゃないか?」「もう十分頑張った。もうやめていい」そんな内なる声と日々葛藤しながらの挑戦。
想像もつかない。
「好きなものを楽しんで一生懸命頑張る」ことが理想。
でも一度は否定した自分という存在を懸命に取り戻そうとする姿があってもいいんじゃないか?それが仮に悲壮感に満ちた姿だったとしても。
たくさんの時間をかけながら、自分を取り戻そうとまさに血の滲むような努力を続けたその先に、いつか自分のやってきたことが楽しめるようになることもある。
「失ったものを数えるな。残された機能を最大限に生かせ」これがパラの理念らしい。
これから数え切れない挫折や壁に直面するであろう子どもたち。
彼らに無限の可能性を示してくれたパラリンピアンたちと、このコロナ禍において様々な困難を乗り越えて開催・運営してくれたたくさんの大会関係者に心からの敬意と感謝を捧げたい。
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