養浩館道場
剣道の魅力
〜子どもが剣道を習うメリットとは?〜
①剣道の目的は「人間形成」
「剣道とは剣の理法の修練による人間形成の道である」
これは、全日本剣道連盟によって定められた
剣道を志すすべての指導者と子どもたちの共通の目標です。
剣道は日本の伝統文化であり、
身体や技術を鍛えるとともに、心を磨くことを目的としています。
剣道の最大の魅力、それは「人間力」が得られることです。
②礼儀作法が身に付く
剣道は、1本を取った際にガッツポーズをすると、得点が取り消されます。
これはすべてのスポーツで、剣道だけです。
「礼にはじまり 礼に終わる」の言葉があるように
相手への礼儀・礼節、思いやり、そして感謝の気持ちは剣道のすべての基本です。
③姿勢が良くなる
剣道では、正座の姿勢や立ち姿まで指導されます。正しい姿勢が、強い剣道の土台を作るからです。
最近はスマホやゲーム等により猫背の子どもが増えているそうです。
剣道の稽古をつむと、自然と姿勢が良くなります。
④集中力がつく
剣道は一対一の競技で、目にも留まらぬ速さで勝敗を分けるため、
少しも気を抜くことができず
高い集中力が求められる競技です。
稽古中も常に高い集中力が求められるので
自然と集中力が身につき、剣道以外のことにも集中して取り組めるようになります。
⑤精神的に強くなる
剣道の試合は「心の動かし合い」とも言われています。
技術力やスピードも大切ですが、最後の勝敗を分けるのは
どれだけ「負けることを恐れない強い心」を持てたかどうかです。
自分より強い相手にも立ち向かい、
どんなにきつくても「もう1本!」と向かっていく、折れない心は
人生のさまざまな局面で役立ちます。
⑥判断力や決断力がつく
剣道は、試合が始まると場内は自分一人です。
誰も助けてくれません。
一瞬で決断し、捨て身の技を繰り出すためには、躊躇している暇はありません。
常に自分で考え、決断し、行動する力は
これから先の人生でさまざまな決断を迫られた際にも、きっと本人を助けてくれます。
〜剣道と他の武道のちがいは?〜
①体力差によるハンデが少ない
剣道は、体重による階級分けがありません。
体格が大きいから有利、というわけではないからです。
身体の小さい選手が、身体の大きい選手を一瞬で倒してしまうことも普通にあります。
他のスポーツに比べると、体格の違いが勝敗に及ぼす影響が
非常に少ない競技だと言えます。
②安全性が高くケガの危険性が低い
剣道は、実は傷害の非常に少ない安全性の高いスポーツです。
スポーツ安全協会のデータによっても、
傷害発生率はさまざまなスポーツの中でもかなり低い集計結果が出ています。
③生涯続けられる
現役の高校生・大学生剣士が、80歳の老先生に1本も打てない
というのは剣道ではよくある話です。
成長に限界がないからこそ、常に向上心を持ち続けることができます。
また、「世界最難関の資格」と言われる剣道八段を持つ指導者も
子どもと共に稽古し、共に学びます。
他のスポーツでは、なかなかないことです。
年代、性別、関係なく幅広い人と触れ合うことで、視野の広い人間に成長します。
これを「交剣知愛(こうけんちあい)」と呼びます。